近くの賃貸アパートに上司が住んでいたはず

当時私は、ヒモと言われる人種の男と暮らしており、賃貸のアパートに住んでいました。その賃貸アパートは、見た目は綺麗でしたが、中は、猫が爪で壁を引っ掻いた跡があったり、網戸の滑りが悪かったりと、不具合な点がいくつかありました。私はある朝、いつものように洗濯が終わった後の洗濯物を干す為に、ベランダに出ました。男はベッドで寝ていました。その日も相変わらず網戸の滑りは悪く、私が戸を引いた瞬間、網戸が外れてしまったのです。私は、洗濯物を干してから網戸をはめ直そうと思い、洗濯物を干していました。洗濯物を干し終え、部屋の中に入ろうとすると、部屋の中に入れないのです。私は、ベッドに横になっている男に、開けて下さいと頼みました。すると男は既に起きているらしく、横になったまま私を無視するのです。私はガラス戸をどんどんと叩き、開けて、開けて、と言いました。すると男は起き、君の行動が粗野なばかりに、網戸が外れてしまったじゃないか、と言うのです。私は、もともとこの網戸は滑りが悪かったではないですかと言い、再度男に、ガラス戸を開けて貰うように頼みました。しかし、男は私に背を向け、また寝に入ったのです。私は、これ以上言ってもらちがあかないと思い、ベランダを飛び越え外に出ました。化粧もせず、髪はぼさぼさ、ワンピースの下には下着もつけず、ベランダ用の草履をはいて、近くの賃貸アパートに向かいました。上司が近くの賃貸アパートに住んでいるというのを、以前上司からちらっと聞いていたのです。上司が住んでいると思われる近くの賃貸アパートに着き、私は101号室から順番にインターホンを押し、上司の住んでいる部屋がどこか確認してまわりました。すると101号室には老夫婦が住んでいました。私が、この賃貸アパートに私の上司が住んでいるはずなんです、という話をすると、その老夫婦は、そんな格好では何ですから、まず中にお入りなさいと言うのです。私は、泣きながら老夫婦に事情を説明しました。結局私は、上司の部屋には行かず、その老夫婦のお宅で3時間ほどお世話になりました。外に出ると、パトカーが走っています。何があったんだろうと思ってみていると、男が自転車をこぎながら、物凄い形相で私の方にやってきます。男は、交番ですか、もう結構です、と言うと、私に、どこに言ってたんだ、と責め立てるのです。私は、元はと言えばお前が原因だろう、と思いました。

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